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■■■ 広告掲載でコスト下げ、リサイクル製品
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━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本経済新聞 2000.3.15 ━
◆環境ベンチャーのテムス(東京・中央、長谷部和子社長)は4月
から、東芝グループの東芝エンジニアリング(川崎市)の協力を得
てリサイクル製品の普及を促す新サービスを開始する。
◆企業から「環境保護支援金」を募り再生品の製造費用の一部に充
て、販売価格を引き下げ競争力を強める仕組み。支援企業は引き換
えに製品本体などに広告を掲載、環境配慮をアピールできる。テム
スはメーカーと支援企業の仲介業務を手掛ける。
◆再生品は通常品に比べ割高な点が普及のネック。解決策として注
目を集めそうだ。
◆たとえばペットボトル再生繊維を使った衣料品の場合、内ポケッ
ト付近に広告スペースを設けテムスの認定マークと支援企業の社名
ロゴなどを掲載する。
◆現在、再生ペット樹脂を使った衣料品は割高だが、支援金による
コスト補てんで、同等の価格設定も可能になる。
◆テムスは、インターネットのホームページ上で再生品メーカーを
募集する。
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 経営戦略考コメント ━
●環境問題が注目され、各種リサイクル製品が開発されているが、
地球環境に優しいリサイクル製品とは言え、コストが合わなければ
なかなか普及しないし、ビジネスとして成り立たなければ市場も活
性化しない。市場が活性化し規模が拡大すれば、コストも下がる。
善循環に持っていくまでが大変だ。
●ペットボトル再生繊維による制服や作業服は、既に積極的に採用
されている。某大手企業のHPでは、制服の価格が「従来のものよ
り平均で約1割安くなりました」と宣伝している。制服・作業服分
野では、かなり再生品が一般的になっているのではないか。ペット
ボトル再生品と言えば制服・作業服が真っ先に出てくる。
●コストが割高だというのになぜ安くなるのか。品質との兼ね合い
の問題もあるだろうが、もともと制服の類は販売ロットが小さく単
価が高ということもあるのだろう。某ホテルは再生繊維による制服
482着を1415万円で購入している。一着あたり3万円弱だ。
再生品でなくともその程度の水準かそれ以上だろう。制服が特殊な
ものであるとは言え、量販店などで一般衣料を購入する感覚でみれ
ば、かなり割高だ。
●今回とりあげた記事は、リサイクル製品のコスト面での問題を解
決する一策だ。広告料金は「環境保護支援金」という名目で徴収す
るというから、純然たる広告料でコスト補填できるかと言えば難し
いのかも知れないが、出稿企業にとっては環境配慮の姿勢を具体的
にPRして企業イメージを高める方法としては有効だろう。
●衣料品分野では、企業や商品ロゴの入ったTシャツなどは普通の
価格で販売されている。むしろ高いくらいだ。企業が広告料を支払
っているという話は聞かない。ライセンス料を徴収しているのでは
ないだろうか。その場合、ロゴはデザインであって広告ではないの
だが、そう考えると、広告料という名目よりも「環境保護支援金」
の方が受け入れられやすいかも知れない。
●パソコン雑誌などは広告量が非常に多いが、広告収入なしでは印
刷費を賄うことも難しいだろう。最近では、クリーニング屋の袋に
広告を印刷して袋の購入代金を削減する例も耳にする。価格を上げ
ずに企業の収益を確保する方法はコストダウンが一般的だが、広告
収入によるコスト補填という策も一つの選択肢として考えてみると
よいだろう。
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■■■ 今日の教訓 ■■■
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コストダウンと併行して、コスト補填策としての広告収入獲得も考
えてみよう。工夫次第で余地はたくさんあるはずだ。
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