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■■ 省エネルギーを提案する電力会社
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━━━━━ 情報源:日本経済新聞(四国)2008.02.26【12面】━
◆一流のアスリートともなると、「自分のライバルは自分」といっ
た発言をするようになる。もはや匹敵する他者がいないとなれば、
そのような境地に至るのだろう。
◆正確には、自分のライバルは「過去」の自分、と言った方がよい
かも知れない。自分自身の記録を自ら塗り替えていくからだ。真の
「自己実現」の姿がここにあるように思う。
◆企業もまた、同様だろう。競争環境の中、短期的には競合他社を
ライバルとして戦っているように見えるが、長期的には過去の自社
の姿を常に塗り替えていく必要がある。
◆環境の変化に対応するには、そのような変革が不可欠となる。26
日付けの日本経済新聞・地方経済面(四国)に掲載されている記事
も、その事例の一つだ。
◆「四国電力が企業や官公庁に対する省エネルギーの提案件数を増
やしている」という。省エネルギーを「節電」ととらえると、その
ような提案は「本業の足を引っ張りかねない」取り組みだ。
◆しかし、あえてそのような提案をするようになったのは、「電力
自由化への危機感があったからだ」そうだ。「過去の自社を塗り替
える」という点では、極めて象徴的だ。
◆とは言え最近は、「原油価格の高騰や二酸化炭素(CO2)削減
などの環境意識の高まりを受け引き合いが増えている」という。こ
れはむしろ、電力需要の増大につながるメリットがある。
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■■ 高い次元へと自らを塗り替える
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●電力自由化による自家発電の普及、そして原油価格高騰による電
力への回帰と、電力会社にとっては向かい風と追い風の両方を経験
したことになる。
●極端に言えば、環境変化の波に翻弄されたということにもなるが、
電力販売にとらわれず、もう一つ高い次元からみれば、ユーザの省
コスト・省エネルギーのニーズを満たすという点で、ビジネスの展
開としては一貫している。
●長期的な戦略を考える上では、そのような「一貫性」を保てるか
が、重要な評価基準となる。多少の環境変化では、あたふたしない
ような戦略だ。
●「長期的な戦略」と述べたが、正確には「事業ドメイン」と呼ぶ
方が適切だろう。あるいは「ミッション」「ビジョン」と呼ばれる
こともある。いずれにしろ、それらは短期的にコロコロ変わってし
まっては困る。
●四国電力のサイトにあたってみると、「企業理念体系」のページ
に「常に、お客さまにとって最良の電気エネルギーを提供する」と
いった表現がある。
●一方、「よんでんグループビジョン」としてダウンロードできる
ファイルを見ると、グループミッションとして「・・エネルギーを
中心として、人々の生活に関わる様々なサービスを・・」といった
表現がみられる。
●また、電気事業を中核事業と位置付けつつも、「マルチユーティ
リティー企業」「総合エネルギー事業」「ソリューションサービス
活動」といった表現もみられる。電力のみにこだわらないと共に、
省エネルギー提案に積極的に取り組もうという姿勢が垣間見える。
●制定された時期の違いが表現の違いに反映しているのだろう。過
去の自社を塗り替える様子がわかるようで、興味深い。塗り替えの
方向性は、常に高い次元を目指すものであり、そうすることで、
「一貫性」を保つことができる。
※四国電力 → http://www.yonden.co.jp/index.htm
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■ 今日の教訓 ■
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もしあなたの企業が環境変化の波に翻弄されていると感じるのなら、
より高次元の存在を目指すことが必要な時期に来ているのかも知れ
ない。そのためには、過去の自社を塗り替えることが必要だ。
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