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2008年3月10日 通巻1789号

ネットショップの県対抗戦 > 一瞬で付加価値を生む仕組み

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■■   ネットショップの県対抗戦
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━━━━━ 情報源:日経MJ(流通新聞) 2008.03.10【9面】━

◆情報に付加価値をつけることで、その注目度が大きく変わること
がある。こだわりの商品なら、その仕様や形状といった情報だけで
はなく、その品にまつわるウンチクも伝えた方がよい。

◆「ウンチク」という味付けがあるのとないのとでは、見る側の気
持ちも大きく変わる。商品そのものだけでなく、その背景となるも
のまで「見る」ことになるからだ。

◆同様に、旅行で史跡を見学するとしたら、その由来を十分に知っ
ておくことで、観光価値は高まる。スポーツの試合でも同様だ。互
いに対戦する同士の「因縁話」でもあれば、おおいに盛り上がる。

◆さらに考えてみる。人が一人で走っているのを見ても、たいして
面白くない。しかしこれが何人かの競走だとなると、俄然、面白さ
が違ってくる。「走る」という単純な運動に、付加価値が生まれる
わけだ。

◆10日付けの日経MJ(流通新聞)に、「富山県と石川県のインター
ネット商店が県を代表し、集客や売り上げなど目標達成度を競い合
うイベントが今春始まる」という記事が掲載されている。

◆狙いとしては、「地場同士の対抗戦で互いのスキル向上を図り、
地元住民や大都市の出身者にも地場ショップに関心を持ってもらい
活性化する」ことだという。

◆記事は「ネットの県対抗戦は全国でも珍しく注目を集めそうだ」
と解説している。地方都市のネットショップも、このような企画を
組むことで、強い関心を呼び起こすことができるわけだ。

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■■   一瞬で付加価値を生む仕組み
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●この対抗戦は「ネットショップ倶利伽羅合戦」と呼ばれるもので、
富山・石川「両県の産業振興の財団法人が支援し、約10組ずつのチー
ムを作る」ことで争われる。「毎月末時点での目標達成率」が勝敗
の基準となる。

●また、「毎月の結果はネットでも公表し、県民にも『応援団』に
もなってもらう。年間成績で負けた県には罰ゲームを課し娯楽性を
持たせる」という。

●粛々とネットショップ運営にいそしむだけでは得られない、貴重
な付加価値が、この「対抗戦」により生まれるわけだ。「対抗戦」
の導入により関心を集めるという手法は、他の世界でもみられる。

●五輪やワールド杯など、上述のプロスポーツの世界はもちろんの
こと、芸能界でも「紅白歌合戦」や楽曲のランキングの類は、関心
を集めるのに、大きな貢献をしている。

●私がチーフコンサルタントを務める週末起業フォーラムでも、
「週末起業家大賞」というコンテストを行なっている。マスコミか
ら取材されるネタとなるし、各週末起業家の励みともなる。
http://www.shumatsu.net/press_gashi08.html

●「ネットショップ倶利伽羅合戦」も、周囲の関心を集めるだけで
なく、参加者のモチベーションの維持といった狙いもあるそうだ。
勝つためには当然、さまざまなノウハウを高度化するだろうし、県
対抗だから、ノウハウの共有も促進されるだろう。

●「対抗戦」という要素を採り入れることで、ネットショップの運
営が魅力的に生まれ変わるのが、興味深い。人間の持つ本能がくす
ぐられるのだろう。さまざまな局面で、使えそうな仕組みだ。

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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業では、自社の取り組みに付加価値をつけるために、ど
のような工夫をしているだろうか。たとえば「対抗戦」の仕組みを
経営やマーケティングに採り入れると、今までとは全く様相が変わ
るだろう。

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