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■■ 住宅メーカーのIT活用
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2008.03.19【3面】━
◆私は現在、個人会社である森オフィスを運営しているのと同時に、
株式会社アンテレクトの取締役副社長を務めている。どちらかと言
えば、アンテレクトの方に軸足を置いている。
◆アンテレクトは、週末起業フォーラムや銀座コーチングスクール
を運営するほか、広告事業や法人研修事業にも取り組んでいる。事
業分野が複数にわたるので、互いの相乗効果を生むような展開を心
がけている。
◆弊社(アンテレクト)のミッションステートメントには、「グルー
プの総合力を最大限に生かして」という表現が使われている。各事
業のリソースを相互活用し、「総力戦」でビジネスに臨もうという
わけだ。
◆19日付けの日経産業新聞に、住宅の営業に関する記事が掲載され
ている。業界の背景として、「建築基準法改正に伴う住宅着工件数
の減少など住宅メーカーを取り巻く環境は厳しい」ということがあ
る。
◆記事によれば、「顧客のもとに足しげく通えるフットワークの軽
い営業マンが理想とされてきた」とのことだが、「顧客満足度を下
げずに営業コストを抑制するために、IT(情報技術)への注目が
集まっている」のだそうだ。
◆何社かの住宅メーカーの事例として、たとえば「制振装置を導入
した場合のゆれ方の違い、住宅ローンの返済額や生活コストのシミュ
レーション、顧客の将来の生活イメージの具体化などをパソコン上
でできる」独自ソフトが紹介されている。
◆また、「営業窓口をネット限定し、戸別訪問営業をしない」こと
で実現した低価格帯商品も紹介されている。そしてもう一つ、パナ
ホームの取り組みが紹介されているのだが、グループの総合力を活
用しているという点で、非常に興味深い。
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■■ 専業他社ができない取り組み
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●パナホームの場合、「1月から親会社の松下電器産業が販売する
薄型プラズマテレビ『ビエラ』の通信機能を生かした営業手法の実
験を始めた」という。
●記事によると「テレビ経由でインターネットに接続する際のポー
タルサイトに、映画などのコンテンツと並んで、住宅関連サービス
の項目を加えた」。
●つまり、パソコンではなく、自社(と言ってもよいだろう)製品
のテレビを「リフォームや建て替えの需要を掘り起こす新たな営業
窓口」としようというわけだ。
●また、テレビ電話機能を使って家の修繕方法を説明したり、住宅
用備品の通信販売をするといったサービスの開発も進めており、モ
ニターを募集したところ、「反響は予想以上」だそうだ。
●通常なら、このようなサービスは、パソコンを介して提供するこ
とを考えそうだが、それがテレビを通じて実現する。高齢者にとっ
ては、パソコンよりもテレビの方が親しみがある。
●テレビと住宅を、同じグループで扱っているからこそできる仕組
みではあるが、「グループの総合力を活用する」方法として、こん
なやり方もあるかと感心させられる。
●テレビを「通信機器」の一つとしてとらえたことが、この発想に
つながったのだろう。あるいは、テレビの持つ「通信機能」を、グ
ループ他社がどう活用できるか、考えたのかも知れない。
●記事で紹介されている他社の取り組みは、ITを活用しているが、
基本的には住宅事業の中で自己完結しているものだ。また、住宅専
業メーカーでは、パナホームのような取り組みはできない。
●「グループの総合力を活用する」ことが威力を発揮するのは、専
業他社では実現しえない何かができるという点においてだ。その意
識で、グループ内のリソース活用を考えてみるとよいだろう。
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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業は、グループの総合力を発揮するために、どのような
取り組みを進めているだろうか。専業他者では実現し得ない価値を
もたらす取り組みを考えてみよう。競争優位性を確保するための、
強力な武器となり得る。
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