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2008年4月14日 通巻1802号

「名ばかり管理職」は49% > 「管理職」の再定義が必要

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■■   「名ばかり管理職」は49%
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━━━━━━━━━ 情報源:日本経済新聞 2008.04.13【4面】━

◆人件費を抑制したいという思いから、企業はいろいろな手を考え
る。残業を規制したり、アルバイト・パートの比率を高めたりといっ
た具合だ。

◆しかし一方で、「優れた人材を確保するなら、やはりしっかりと
正社員として雇用する必要がある」という考え方も、台頭してきて
いる。いっそのこと「正社員(平社員)」を通り越して、「管理職」
にしてはどうか。

◆不思議なことに、「管理職」になると「平社員」よりも給与が低
くなってしまうという現象が起こることがある。いわゆる「名ばか
り管理職」の問題だ。

◆13日付けの日本経済新聞に、「幅広い業種の管理職を対象に、自
分を『名ばかり管理職』だと思うか」を尋ねた調査結果が紹介され
ている。

◆調査結果では、回答として「そう思う」「どちらかといえばそう
思う」のように、自分を「名ばかり管理職」と認識する管理職の合
計が49%に達したそうだ。ほぼ半分が「名ばかり管理職」というこ
とになる。

◆その理由として最も多く挙げられたのは「管理職と言えるような
待遇ではない」ということだ。次いで、「労務管理について経営者
と一体的な立場にない」となる。

◆「管理職」という“看板”が、“実態”とはかけ離れていると認
識されているわけだ。正確には、「残業代なし」ということだけが、
“看板”とおりの“実態”となっているということか。

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■■   「管理職」の再定義が必要
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●“看板”と“実態”が異なっているというのは、いろいろな場面
で「よくあること」だと言える。しかし、「異なっている」との判
断は、あくまでも個人の認識によるものだ。

●今までいろいろな企業、特に多くの中小企業を見てきたが、まず
「管理職」とは何かという定義が、社内で共通認識されていない。
「労務管理について経営者と一体的な立場にある者」という行政の
解釈とは別の話だ。

●また、「管理職」だから「平社員」より給与が多くなければなら
ないという理屈も、実のところ、ないと言えばない。責任が重い分
は、「管理職手当」がカバーしている。実際、プロ野球の監督より
も、配下の一流選手の年俸の方が高いのは、珍しいことではない。

●記事は、「経営者が残業代を減らしたいなら、生産性を高めて残
業時間を減らすことに取り組むべきだ」と指摘し、「名ばかり管理
職」を増やすことには否定的な立場をとっている。

●一方、「管理職にならないと収入が増えない人事制度では人材を
生かしきれない」という経営者の言葉も引用しており、「管理職」
と「平社員」の給与の逆転現象を容認しているようにも見える。

●「平社員」としては優秀だったが、「管理職」としては無能ぶり
をさらすというケースも、しばしばみられる。「管理」の仕事だけ
で、現場で直接的に収益を生み出す「平社員」を上回る給料をいた
だくというのは、実際のところ、大変なことだと思う。

●大きな企業組織と比べるのは、たとえとして適切ではないかも知
れないが、中小・零細企業の社長が「管理」の仕事だけをしていた
ら、恐らく簡単に倒産してしまうだろう。

●「名ばかり管理職」は、日本マクドナルドの問題でクローズアッ
プされたものであり、このケースについては、確かに企業のやり方
として感心できるものではない。

●しかし、「管理職とは何か」の認識がバラバラなままでは、ある
べき“看板”も“実態”も定まらないはずだ。記事も、「企業は残
業代の有無だけでなく、管理職の位置づけや選び方を見直す必要が
あるのではないか」とし、「管理職」の再定義を求めていると読み
取れる。

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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業では、「管理職」をどのように定義しているだろうか。
彼らの働きと待遇とを適正な水準にするためには、「管理職」の定
義を定め、社内で共通認識しなければならないはずだ。かつての
「管理職」のイメージに、とらわれる必要はない。

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