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2009年03月04日 通巻1906号

デジタル製品の中古買い取り > 滞留防止による販売促進

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■■   デジタル製品の中古買い取り
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━━━━━ 情報源:日経MJ(流通新聞) 2009.03.04【7面】━

◆景気の後退は、多くの業種にとって「逆風」だが、むしろ「追い
風」として伸びる業種もある。たとえば財布のヒモが堅くなれば、
安売り系の業種が伸びる。

◆先日の当メルマガでも紹介したが、スキー用具はレンタルの利用
者数が大幅に増加しているという。経済合理性の高い消費行動と言
えるだろう。
http://archive.mag2.com/0000018894/20090115230000001.html

◆米国では、P&Gが洗車サービスに参入したという。クルマの売
れ行きが悪くなっており、消費者の、クルマを長持ちさせようとい
う気持ちを見込んでのことだ。
※参考:日経MJ(流通新聞) 2009.03.04【16面】

◆となると、新品の売れ行きが落ち込むわけだが、それを何とかし
ようという動きも現れている。4日付けの日経MJ(流通新聞)に、
「ヨドバシカメラは、パソコンや携帯音楽プレーヤーなどデジタル
製品の中古品買い取りを本格的に始める」という記事が掲載されて
いる。

◆狙いは、「客が使っている古い製品を買い取ることが、新製品を
買うきっかけになる」ことにある。買い取られた古い製品は、おそ
らくは中古品として販売されることになるのだろう。

◆中古品の流通は、一見、新品の販売の妨げになるが、実は持ちつ
持たれつの関係になっているわけだ。これは既に、自動車販売の業
界で広く普及している仕組みだ。

◆新車を3年で買い替えることができるのは、中古車の下取りの仕
組みがよく整備されているからだ。売却時の査定価格次第だが、買
い替えても損をしない。

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■■   滞留防止による販売促進
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●新車ではなく、中古車しか買う気のない客層もある。最終的には、
発展途上国に輸出されたりもするのだろう。いずれにしろ、商品が
うまく流れる仕組みができている。

●さらに言えば、車検費用の問題も絡む。高い車検費用を払うのな
ら、新車購入後3年での最初の車検の前に下取りに出し、新車に買
い替えた方がよい。車検制度がなくなれば、新車の販売台数は落ち
込むことだろう。

●他業界の仕組みをマネし、自業界に採り入れるというは、悪くな
い。今回のケースは、自動車販売業界の仕組みをデジタル製品販売
業界に採り入れたような格好になる。

●しかし、デジタル製品には「車検制度」のようなものはないので、
自動車販売と全く同様な効果があるとは言い難い。中古デジタル製
品の購入は、中古車購入ほどは普及もしていない。

●とは言え、いわゆる「もったいない」の精神からすれば、中古品
のリサイクルの普及は、必要だと思う。最近は、不用なデジタル製
品の処分も容易ではなく、その点は、車検制度ほどではないが、下
取りの促進要因にもなる。

●いずれにしろ、商品の「回転」を促進することは、ビジネスにとっ
て、非常に重要だと認識させられる取り組みだ。人口が減少傾向と
なれば、「回転率」を上げることは、ますます重要になる。

●結局のところ、ビジネスは、取り引き(流通)があって、なんぼ
の世界だ。流れのどこかが滞留すれば、ビジネスも停滞する。自動
車やデジタル製品販売の業界以外でも、滞留防止の取り組みはみら
れる。

●卑近な例では、飲食店で、食べ終えた料理の皿をどんどん片付け
てテーブルを空にすることも、滞留を解消し、新たなオーダーを促
進する取り組みだと言える。

●販売先の在庫が滞留しているのなら、それを引き取って、もっと
売れる商品を仕入れてもらった方がよいかも知れない。回転率が高
ければ、引き取りの費用など、あっという前にペイしてしまう。
いわゆる「損切り」の考え方だ。

●客先に目を光らせて、「滞留」がないか、チェックしてみてはい
かがだろうか。それを解消する仕組みを編み出せば、販売促進につ
ながるはずだ。

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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業の製品は、客先で滞留してはいないだろうか。滞留が
解消されれば、回転率が高まり、収益性も上がるはずだ。チェック
をし、滞留の解消策を考えてみよう。

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