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2009年03月26日 通巻1911号

「からだカルテ」の対象者を拡大 > ネットで展開しているものをリアルで

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■■   「からだカルテ」の対象者を拡大
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2009.03.26【14面】━

◆私を育ててくれた先輩コンサルタントから、「物の考え方」と
「手順」が重要だということを、何度も教えられた。いきなり「手
段・方法」を考えてはいけない。

◆まずはどのような「考え方」で物事に当たるかを決めることだ。
それが決まれば、どのような「手段・方法」が適切か、答えは自ず
と決まってくる。

◆事業展開については、「手順」が重要だと言える。後先を間違え
ると失敗する。「物の考え方」を踏まえた上で、どの「手順」がベ
ストなのか、じっくり考える必要がある。

◆26日付けの日経産業新聞に、「健康機器大手のタニタは健康支援
サービス『からだカルテ』の対象者を拡大する」という記事が掲載
されている。

◆「4月から他社製を含むすべての体組成計や歩数計を使えるよう
にするほか、インターネット以外の通信手段も取り入れる」という。
意図は、「高齢者ら日ごろネットに接しない人でも参加できる体制
を整え、会員数を早期に10万人規模まで引き上げる」ことだ。

◆「からだカルテ」は恐らく、ネットを活用してできる新サービス
として誕生したものなのだと思う。ところが、ネット以外でも利用
できるようになる。このような“逆流”現象は、何とも興味深い。

◆日経の過去記事を検索すると、「からだカルテ」は、「インター
ネットなど、通信網を利用した健康支援サービス」という表現で紹
介されている。にも関わらず、ネット以外でも利用できるようにす
るという。※参考:2008年7月29日付け日経産業新聞8面

※からだカルテ → http://www.karadakarute.jp/tanita/index.jsp

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■■   ネットで展開しているものをリアルで
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●「からだカルテ」のようなサービスは、自社機器の販促目的とい
う見方もできる。にも関わらず、他社製の機器も使えるようにする。
記事によれば、背景として、「メタボ健診の受診率はまだ低く、個
人向けサービスも伸び悩むため、会員数は数万人にとどまっていた」
という認識がある。

●日経の過去記事の中には、メタボ以外の層、すなわち「気軽にダ
イエットに取り組むような若い世代の獲得が遅れ」ていると指摘す
る記事もみつかる。※参考:2009年2月4日付け日経産業新聞12面

●つまり、ネット以外や他社機器による利用については、当初想定
していなかったが、利用者獲得の伸び悩みが、そのような施策の転
換を促したと考えられる。

●もっとも、「からだカルテ」は、それ自体有料サービスなので、
とにもかくにも利用者数を増やすことが重要だ。となれば、自社機
器の販促目的にこだわらなくてよい。また、ネットを経由せずとも、
利用が不可能なわけでもない。

●とは言え、ネット経由でのサービス提供を行なった実績がなけれ
ば、ネット経由以外でそれを提供するという発想は、生まれなかっ
たかも知れない。先ほど“逆流”という表現を使ったように、発想
にも「手順」あるいは「順序」がある。

●インターネットの普及により、従来は考えられなかったような様
々なサービスが誕生している。しかし考えてみれば、それらの中に
は、リアルでも展開できるものもあるかも知れない。

●たとえば、「この商品を買った人は、この商品も買っています」
といった表示は、即時性は実現しないにしても、リアル店舗でも使
えそうな販促テクニックだろう。

●リアルのビジネスがネットに置き換えられたり、ネット独自のサー
ビスが生まれたりもしている。ならば、ネット独自のサービスやビ
ジネスをリアルで展開することを考えてもよいはずだ。

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■ 今日の教訓 ■
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ネットで展開されているビジネスやサービスについて、それらをリ
アルで展開できないか、考えてみよう。リアルからネットに置き換
えられるものがあるのなら、その逆もあり得るはずだ。

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