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2009年03月30日 通巻1912号

不況の時期には社員教育 > 勉強がもたらす効能

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■■   不況の時期には社員教育
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━━━━━━━━━ 情報源:日本経済新聞 2009.03.30【11面】━

◆100年に一度と言われる不況に見舞われたら、どうすべきなのか。
いろいろと手を尽くそうとする企業がある一方で、むしろ何もする
なという姿勢の企業もある。

◆無理に売上をつくるためにジタバタと動いても、成果が上がらな
い。出張や販促費など、使うだけムダだと考えるわけだ。「一人相
撲」を取っても仕方がない。

◆一方、この不況の機会に、繁忙期になかなか出来なかったことに
取り組もうという企業もある。具体的には、教育研修に時間を使お
うと考える企業だ。

◆30日付けの日本経済新聞に、富士重工業が「余った時間を使って、
社員教育を始めた」という記事が掲載されている。この記事は、
「出口の見えない販売不振にあえぐ自動車業界」という文章で始まっ
ている。

◆社員教育には、時間も費用もかかるというのが「常識」かも知れ
ないが、富士重工業の場合、「講師役は同僚のボランティア」で、
「サークル感覚の勉強会」だ。

◆記事で取り上げられているのは「英文法レベルアップ講座」。2
年間の渡米経験があり、TOEICで満点をことのある社員が講師
を務める。「予想の2倍以上の応募が殺到」したという。

◆この勉強会は、「沈滞ムードの払拭にも一役買っている」という。
「会社の研修」ではなく、「同志が自己啓蒙のために集まる場」な
のだそうだ。

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■■   勉強がもたらす効能
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●企業側の視点に立てば、社員に必要なスキルを習得させることが
研修の目的となる。しかし、「沈滞ムードの払拭」「同志」といっ
た言葉をみると、それ以上の価値があるように思う。

●今回の記事のような、自発的かつ相互扶助的な勉強会なら、なお
さらだろう。スキルの習得にとどまらない、チームビルディング等
の効果も見逃してはならない。

●アーネスト・ゴードン著「クワイ河収容所」では、日本軍に捕ら
われた英国軍捕虜が、収容所内で秘密の「大学」を開講し、勉強を
することで、自らの尊厳や希望を取り戻したというエピソードが語
られる。

●勉強をすれば、進歩が実感できる。同僚同士で教え、教えられる
ことで、信頼関係も醸成される。不況による業績低迷や閉塞感はど
うすることもできないとしても、それらは自助努力により成し遂げ
ることができるのだ。

●個人としての自分の体験を振り返っても、行き詰まった時は、ひ
たすら勉強することで活路を見出してきたように思う。知識をイン
プットすることで、視野が広がったということだろうか。

●また、誰かと会って刺激を受けるというのも、行き詰まりを打開
するのに効果的だ。記事の勉強会では、いつもと違う同僚の姿に触
れることができるのだろう。それもまた刺激的だ。

●行き詰まったら、勉強をするに限る。個人も企業も、それは同じ
ことなのかも知れない。勉強して知識やスキルを習得すること自体、
身を助けるが、それ以上の効能もあるのだ。

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■ 今日の教訓 ■
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この不況の時期、閉塞感から脱するために、あなたは何をしている
だろうか。勉強をしたり、人と会って刺激を受けることは、非常に
効果的だ。個人レベルだけでなく、組織・企業レベルでも、それを
行なうことを考えてみよう。

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