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2009年04月09日 通巻1917号

「付録」が大人気のアラサー女性誌 > 独りよがりのセルフイメージに注意

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■■   「付録」が大人気のアラサー女性誌
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2009.04.09【6面】━

◆先日の当メルマガで、タクシー会社の「生活支援サービス業」へ
の取り組みについての記事を取り上げた。この記事に関連し、セル
フイメージを変えることの意義について述べた。
http://archive.mag2.com/0000018894/20090402230000000.html

◆嬉しいことに、メルマガの内容に「感動した」とのメールをいた
だいた。明確なセルフイメージを描くことや、それを変革すること
の重要性を、ご理解いただいているのだろう。

◆とは言え、実のところ、セルフイメージが「独りよがり」では困
るということもある。企業の場合は特に、顧客や市場からどのよう
なイメージで見られているか、常に意識しておく必要があるからだ。

◆顧客や市場が自社に抱くイメージについては、それが肯定的なも
のであればあるほど、変えることにはリスクを伴う。「そんな風に
見られたくない!」というプライドは、まさに「独りよがり」なの
だ。

◆9日付けの日経産業新聞に、「30歳前後のアラサー女性誌分野で
トップの発行部数を誇る」という「Sweet(スウィート)」と
いう雑誌についての記事が掲載されている。

◆記事によれば、「11日に発売する5月号は過去最高の60万5千部
を発行し、4月号の46万部から急伸する」というから、スゴい。こ
の人気の秘密は「付録にある」のだそうた。

◆5月号の付録は「Cher」のトートとポーチのセット。私には
よくわからない世界だが、基本的には「バッグ類が人気」だそうだ。
「どのブランドと組むかで買い手の反応が変わる」。

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■■   独りよがりのセルフイメージに注意
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●要するに、雑誌としての「企画の内容よりも付録の存在」の魅力
が、発行部数に直結しているわけだ。それが読者に支持されている。
既にそのイメージも確立されているのだろう。

●しかし、発行部数が伸びるのはよいが、「雑誌を作る者として読
者を付録で釣るうしろめたさがあった」という。そこで付録を外し
た号を発行したことがあるのだが、「見事に売れなかった」のだと
いう。

●雑誌として「こうありたい」と描いたセルフイメージは、市場に
受け入れられなかったというわけだ。今ではもう「吹っ切れた」そ
うで、「本の作り手にありがちなプライドは捨てている」という。

●価値観の問題でもあるので、市場に抱かれているイメージに迎合
することが常に正解だとは言わない。しかし、セルフイメージとの
ギャップがあれば、それなりの結果しか出ないということは、覚悟
しなければならない。

●市場が自社に抱いているポジティブなイメージは、市場に認めら
れた「強み」だと認識してよい。「選択と集中」の原則からすれば、
「強み」をさらに磨きあげていくことが、戦略的には正解だ。

●この記事のケースのように、付録の魅力が発行部数を押し上げて
いることを知りつつ、「確信犯」的に付録を外したのであれば、す
ぐに修正がきく。

●しかし、恐ろしいのは、市場とのイメージのギャップに気づかな
いケースだ。「強み」を勘違いし、全く間違った方向へと経営資源
を集中投下してしまうことになる。

●顧客の声に耳を傾けることは、そのような「勘違い」をしないた
めにも重要だ。「なぜ、他社からではなく、わざわざわが社から買っ
てくれるのか」。簡単な質問だが、まずはこれを顧客に投げかけて
みることだ。

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■ 今日の教訓 ■
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あなたが自社に対して抱くセルフイメージは、市場・顧客が描くイ
メージと一致しているだろうか。間違った方向へ努力することをし
ないように、顧客の声に耳を傾けてみよう。とんでもない「勘違い」
をしているかも知れない。

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