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2009月05年20日 通巻1925号
使いやすさにこだわったノートに人気 > 先進的な商品に気をとられ過ぎ?

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■■   使いやすさにこだわったノートに人気
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━━━━━━━━━ 情報源:日本経済新聞 2009.05.20【27面】━

◆起業支援の活動を始めて、もう満8年くらいになる。中小企業を
ターゲットとしたコンサルタントとして、新規事業開発の支援に携
わった経験が生きている。しかしそれ以前の経験も、確実に現在の
活動のバックグラウンドになっている。

◆サラリーマンと専業主婦という、ごくありふれた家庭で生まれ、
育った。しかし高校生の頃、自分の店を持ちたいと言いだして、母
親が居酒屋を開業した。

◆それからしばらくして、居酒屋が軌道に乗ったことから、今度は
父親が会社を辞めて自分の店を持ちたいと言い始めた。当時の言葉
で言えば、「脱サラ」だ。そして文房具店を開店した。

◆実家が商家である人は多いだろうが、両親がそれぞれ、別のビジ
ネスで創業したという経験を持つ人は、あまり多くないと思う。ちょっ
と珍しいとも言えるこの生い立ちが、起業支援に熱を入れることが
できる基盤となっているのだろう。

◆もし家業を継ぐとしたら、居酒屋と文房具屋のどちらを選ぶかと
言えば、迷うことなく文房具屋だと思っていた。残念なことに、数
年後、父は店へ通う途中で交通事故に遭い、命を落としてしまった
ため、文房具屋を継ぐことにはならなかったのだが。

◆いずれにしろ、子供の頃から文房具に対する愛着は強かった。恐
らく父親譲りだったのだろう。百貨店・量販店・コンビニを問わず、
今でも文具売り場に足を踏み入れると、胸がときめく思いがする。

◆20日付けの日本経済新聞に、「使いやすさにこだわったノートが
人気だ」という記事をみつけた。「書き込む内容をきれいに整理で
きるよう、字をそろえるための点を打ったり、ページを分割したり
しているのが特徴」だという。

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■■   先進的な商品に気をとられ過ぎ?
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●いろいろな新商品やアイデア商品が次々とリリースされるのが、
文房具の魅力だ。開発担当者には叱られてしまうかも知れないが、
「ノート」というありふれた商品に、まだ開発工夫の余地があった
とは、素直に驚いてしまう。

●たとえばコクヨのキャンパスノートでは、「ページ内の横線にドッ
ト(点)を入れ」、「書きだしの位置をそろえたり、図や表を書い
たりしやすい」工夫がなされている。
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/dotkei/lineup.html

●学研ステイフルの「コーネルメソッドノート」は、ページを3分
割して、キーワードを書きだしたり、要点をまとめたりするのに便
利なレイアウトになっている。
http://www.gakkensf.co.jp/lineup/cornell/index.html

●マルマンの「二ーモシネ」というノートもよく売れている。「ペー
ジの上辺にミシン目を入れて切り取れるようにし、会議の配布資料
などとメモをまとめて管理」できるのだそうだ。
http://www.e-maruman.co.jp/products/notebook/mnysn/

●進歩に限界はないということだろうか。それとも、今まで進歩さ
せるのを怠ってきた結果なのだろうか。今さら紙のノートではない
と考え、電子ツールに注目し過ぎていたということなのだろうか。

●仮にそうだとすると、いわゆる「先進的」なツールの登場により、
印象が薄くなっている存在に、もっと目を向ける必要があるのでは
ないか、という気がしてくる。

●ノートの場合、印象が薄くなっているとしても、存在そのものは
確固たる地位を保っている。意外な盲点だったかも知れない。自社
の商品ラインナップの中に、そのような商品をみつけ出し、改善を
加えることを考えてもよいだろう。

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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業では、先進的な商品にばかり気をとられ、ありふれて
いながらも収益の柱となっている商品の改善・改良を怠ってはいな
いだろうか。開発工夫の余地を見出せば、さらなる収益拡大の可能
性は大きいかも知れない。

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