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2009年06月15日通巻1934号
レトルトカレーの市場が拡大 > 売れる「きっかけ」を解明する

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■■   レトルトカレーの市場が拡大
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━━━━━ 情報源:日経MJ(流通)新聞 2009.06.14【2面】━

◆どうすれば、商品を買ってもらえるのか。どの企業も、頭を悩ま
せている課題だろう。品質を向上させたり、価格を下げたりと、打
ち手はいろいろと考えてみたりする。

◆品質と価格については、商品そのものに焦点を当てた対策だが、
商品が売れるようになる要因は、他にもたくさんある。たとえば
「時流」というものがある。

◆特定商品の魅力の度合は、環境の変化に連動する。つまり、魅力
度が常に一定だということはない。景気やライフスタイルが変われ
ば、今まで脚光を浴びなかった商品が注目されたりする。

◆また、商品の魅力度が高くても、十分に認知されなければ、なか
なか買ってもらえない。セールスプロモーションの技術が問われる
場面だ。市場を啓蒙する必要がある。

◆14日付けの日経MJ(流通新聞)に、「レトルトカレー市場が拡
大している」という記事が掲載されている。よく売れているらしい。
このケースでの要因は何だろうか。

◆記事によれば、まず、「景気後退に伴い外食を控えて自宅で食事
をする消費者が増えたことや、パスタやパンの値上げで相対的に値
段の安い米が見直されたことが背景にある」という。

◆これは「時流」という要因だ。「2008年の市場規模は前年比7.7
%増の765億円」だという。2009年については、さらに「4.6%増の
800億円を予想」しているそうだ。

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■■   売れる「きっかけ」を解明する
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●元々、日本人はカレーが好きだということがあるし、時流の追い
風もあるのだが、メーカーの努力もある。レトルトカレー以外でも、
自宅で食事するとなれば、選択肢は他にもある。

●記事の中で興味を引いたのは、「レトルトカレーの課題は『おい
しくないと思い込んでいる人が少なくない』」という、ハウス食品
担当者の言葉だ。

●私自身、レトルトカレーは結構好きで、そのような認識はなかっ
たのだが、世の中一般では、そうなのかも知れない。しかし、「今
は格段においしくなっている」。

●そのような認識を改めるためには、やはり「試食販売」を行なう
べきだという話になる。明治製菓の担当者は、「食べてみておいし
さを知り、繰り返し購入する人もいる」とコメントしている。

●記事によれば、「何かのきっかけでおいしさを実感し、その後繰
り返し購入する消費者が増えつつある」とのことだ。マーケティン
グをするなら、この「きっかけ」の機会を演出することに知恵を絞
る必要がある。

●試食がきっかけというのは、わかりやすいが、時流もまた、きっ
かけとなり得る。たとえば記事は、「レトルトカレーが保存食とし
て見直されている」と伝えている。

●災害や、昨今の新型インフルエンザの流行が、「保存食」への注
目を高めるわけだが、それらも「きっかけだ」。企業努力によるも
のなのか、単に時流によるものなのか、判別しがたい面もあるが、
商品が従来よりも売れるようになるには、何らかの「きっかけ」が
必要であることは明らかだ。

●では、何が「きっかけ」となるのか。インフルエンザ流行でマス
クが爆発的に売れるといった、わかりやすいケースもあるが、そう
でない場合もある。レトルトカレーについては、比較的わかりにく
い部類に属するかも知れない。

●商品が大きく売れる「きっかけ」を解明することは、マーケティ
ング担当者にとって、重要な課題であり、洞察力や発想力が問われ
る場面だ。少なくとも、「きっかけ」を解明しようという意識を、
常に持ち続けておくべきであることは、間違いないはずだ。

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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業の商品の売れ行きが向上するとしたら、何がその「きっ
かけ」となり得るだろうか。漫然と売れ行き動向を追いかけるだけ
ではいけない。常にその「きっかけ」を解明する努力を続けよう。

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