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2009年07月13日通巻1938号
服の“お直し”サービスを標準化 > 一念発起すべき業界は、たくさんある

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■■   服の“お直し”サービスを標準化
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━━━━━ 情報源:日経MJ(流通新聞)2009.07.13【11面】━

◆夏といえば生ビール。この季節、夕方以降は、なるべく水分を控
えるようにしておく。そうすると、生ビールの最初の一杯で、至福
の気分を味わうことができる。

◆ただ、いつも気になることが一つある。それは、生ビール(中)
のサイズが、店によって異なるということだ。400cc〜600ccくらい
の範囲でばらつきがあるらしい。

◆同じ「中」を謳いながら、分量にばらつきがあるのは、いかがな
ものか。しかし、表立ってクレームをつける客は、ほとんどいない
ようだ。

◆というのは、サイズだけでなく、価格にもばらつきがあるからだ
ろう。均一価格でサイズが違っていたら問題視されるだろうが、飲
食物の価格は店によってばらつくのが普通であり、そのようなもの
として受け入れられている。

◆サイズと価格、そして店の「格」とが絡み合っていることが、単
純比較を許さない状況を生んでいるわけだ。また、居酒屋には生ビー
ル以外のメニューがほとんどであり、価値は総合的に判断されるの
で、生ビールのサイズ問題だけを、わざわざクローズアップするこ
とはしないのだろう。

◆とは言え、一般的には、割安なのか割高なのか、ズバリと比較で
きた方が、ありがたいだろう。そのような比較は、仕様が統一され
ることで、はじめて可能になる。

◆13日付けの日経MJ(流通新聞)に、服の“お直し”サービスを
標準化する動きを伝える記事が掲載されている。「日本リ・ファッ
ション推進委員会」という業界団体が発足し、「ばらつきのあるサー
ビスや料金内容の整合性を取り、消費者の満足度を高める」ことを
目指している。

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■■   一念発起すべき業界は、たくさんある
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●「リ・ファッション」という聞き慣れない言葉は、リペア(補修)、
リフォーム(補正)、リメーク(作り直し)を総称したものだそう
だ。昨今の環境問題への関心の高まりを受け、資源の有効活用は、
服の分野でも当てはまる。

●記事によれば、「業界には中小企業が多く、サービスや料金がま
ちまち」であり、一言で“お直し”といっても、「すそ上げなど簡
単な補修だけの店から、消費者の体形を考慮して似合う補正や作り
直しを提案する店まで幅広い」のだそうだ。

●消費者としては、自分の好みに合うように直してもらおうと思っ
ても、このようにサービス内容や料金にばらつきがあると、どこへ
持ち込んだらよいのか、途方に暮れてしまう。

●しかも、「顧客からのクレーム対応についてもばらつきがみられ
る」という。これでは、消費者が二の足を踏んでしまう。標準化は、
そのような問題を解決する基本的な仕組みとして、不可欠だろう。

●もちろん、これは、服の“お直し”に限ったことではない。他の
業界では、標準化や規格の統一といった取り組みにより、安心して
購入してもらえるような土台を作ってきている。

●標準化は、最低限の品質が保証されていることを意味すると共に、
詳しく仕様を指定する手間を省く。そして、商品相互の比較をも容
易にしてくれる。比較は競争を生み、品質向上を加速する。これら
があいまって、顧客を拡大する効果をもたらす。

●標準化の効果、恐るべし、といったところだろうか。既に標準化
や規格化が進んでいる業界もあるが、まだ整備されていない業界も
ある。生ビール(中)のサイズまで統一しろとは言わないが、標準
化へ一念発起すべき業界は、たくさんある。

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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業の属する業界では、商品・サービス仕様の標準化が進
んでいるだろうか。標準化は、商品・サービスの品質を向上し、市
場規模の拡大に資する。業界を挙げて取り組むことを考えよう。

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