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2009年07月07日通巻1937号
ゲームソフトにスキップ機能 > 参入・継続のハードルを下げる効果

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■■   ゲームソフトにスキップ機能
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━━━━━━━━━ 情報源:日本経済新聞 2009.07.06【9面】━

◆「会社を辞めずに起業する」というコンセプトの「週末起業」は、
起業に対する心理的・物理的ハードルを著しく下げた。起業へ向け
て行動を起こす人を増やしたという点では、大きな効果があったと
思う。

◆本気で独立起業を考えている人たち向けの起業支援ビジネスの市
場が一定規模で存在するとして、「週末起業」の登場は、その下位
の市場を創造したとも言える。

◆要するに、起業への“参入”ハードルを下げることで、新たな市
場が生まれたわけだ。起業に限らず、一般的に、ハードルを下げる
ことが、新市場の創出につながる。

◆6日付けの日本経済新聞に、「任天堂はゲームソフトに初心者向
けの『スキップ機能』を採り入れる」という記事が掲載されている。
「ゲームの途中で難局にぶつかり前に進めなくなった際に、その場
面だけを飛ばして先へ行ける」のだそうだ。

◆難局を何とかクリアしてこそ、ゲームの面白さがあるように思う
が、記事によれば、「何度も途中であきらめているうちにゲームか
ら遠ざかってしまう消費者がいるのに配慮した」という。

◆厳密には“参入”というより、“継続”ハードルを下げたことに
なるが、「ハードルを下げた」という点では、「週末起業」と類似
している。新市場を創出したとまでは言いにくいかも知れないが、
顧客流出を防いだという点で、効果は同様だ。

◆もっとも、ゲーム愛好者になる前に少しだけ遊んでみて、その難
しさに耐えられず、放り出してしまう人もいる。そのような人たち
については、スキップ機能による“歩留り”向上実現で、市場創出
効果が生まれると言えるだろう。

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■■   参入・継続のハードルを下げる効果
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●要するに、ハードルを下げることは、“参入”にも“継続”にも
効果があるわけだ。となると、考えるべきは、何がハードルなのか
を見極めることだろう。

●ゲームの場合は、途中で遭遇する“難局”がハードルだ。週末起
業においては、会社を辞めることによる収入リスクだ。同じ6日付
けの日経産業新聞には、語学学習に関するハードルについて触れた
記事がある。

●6日付け日経産業新聞1面に、「語学は1人で学ぶ」というタイト
ルの記事が掲載されている。「英語などの語学学習にeラーニング
を利用する人が増えている」とし、「他人と一緒では気恥ずかしく、
1人で学びたいとの潜在需要は高い」と記されている。

●自分自身の英会話学習体験を振り返ると、間違えたら恥ずかしい
というメンタルブロックを乗り越えたことが、実力アップのブレイ
クスルーになったと感じている。

●だから、気恥ずかしいなど、何を甘えたことを言っているのか、
と思ってしまう。しかし、それがハードルなのだ。ゲームマニアな
ら、“難局”であきらめてしまうようでは、ゲームの楽しさを理解
していないと思うのかも知れない。

●私の好きなスキューバダイビングでも、講習を受けてライセンス
を取得するまでは至っても、その後が続かない人が多い。インスト
ラクターに手とり足とり指導してもらえないことは、初心者にとっ
て大きなハードルだ。業界にとって、大きな損失になっていると思
う。

●顧客視点が重要だと言われるが、「それが当たり前」と思ってい
ると、ハードルだと指摘されて初めて気づくこともある。リピーター
にならなかった人に、なぜ途中でやめてしまったのか、アンケート
調査などをすることは、有益だろう。

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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業から顧客が離れてしまったのは、なぜだろうか。継続
するには、どのようなハードルをクリアしなければならなかったの
だろうか。ハードルの存在を「当たり前」とせず、解消すべき障害
ととらえ、対策を打つことを考えてみよう。

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